砂漠に咲いた花

こんばんは。


先月末で二人ともバイトがひと段落したので、先週一週間は東日本を旅してきました。



いつも行くお店や初めての県をいろいろまわって、通過しただけのところも含めると全部で11県行きました。





今回、北関東から近かったのもあり、被災地も見てきました。



ぎりぎりまで迷いましたが、ここで行かなかったらもしかすると行くことがないかもしれないと思い、どうしても自分の目で見ておきたくて、予定にはなかった宮城へ向かいました。




被災地に行った有名人が よく テレビの画面で見るのと、実際に現場で見るのとは全然違うといっていますが、本当でした。


始めに立ち寄った仙台は、震災のことなど感じさせないくらい元気でした。
ちょうど次の日から七夕まつりだったようで、特に活気があるようにみえました。


でも、港の方に向かうと、海の近くになるにつれて工場に壁がやぶれたままになっていたり、信号がついていなかったりしました。
ニュースでみた、津波が来たときの映像がとられた道路やたくさんの人が逃げ込んだ工場がありました。


夜のうちに石巻に入り、霧がすごかったので道の駅で朝を待って 明け方、石巻のまちを回りました。
やはり、海の近くの住宅街は被害がすごかったです。
半年近くたっても、まだがれきのままでした。普通の住宅の横に大きい船が並んでいます。家がないところには船がうちあげられていました。

残っている家も、一階部分がほとんど流されていたり住める家はほぼない状態です。




そのまま、南三陸町にも行きました。
石巻よりもさらにひどくて、信号すらなく、電柱は折れ曲がって中の鉄の棒がでてしまったものがそこら中にありました。
車がとおれるようにきれいになった道を進むと、がれきがいくつも山になっていました。
津波でぐしゃぐしゃになった車がまとめられていました。
車のナビを見なければ、ここが住宅地だったなんて誰もわからない。



戦後の焼け野原のようでした。


がれきの中には、毎日使っていたと思われるお茶碗やおばあちゃんが履いていたような靴が片方だけ。
それまでは普通の生活があったんだと思うと、なんともいえない気持ちになります。
その近くで今も生活している人達も同時にいて、どんな思いでここを見ているんだろうと考えました。






写真なんか撮っていいのかと思いました。


でも 被災地から遠い私たちは きっとそのうちよそ事になってしまう。
この現実を 絶対忘れたくないと思いました。
忘れないためにも、写真に残すことにしました。
ここには載せませんが、お店ができたら置いておきます。
写真でみるのと、実際のあの空気の中の景色とは違うと思いますが、私たちがこの目で見て、感じた事でよければお話させて頂きます。




被災地で、いくつかひまわりを見ました。
なんにもなくなってしまった広い土地に咲いた一本のひまわりで、ここにいる人たちはこころを落ち着かせていると思い、少しほっとしたような気持ちになりました。




もっと花や植物でいっぱいになるといいなあ。


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宮城から次の場所へ移るとき、とても天気のいい日で、宮城も福島もすごくみどりがきれいでした。
私たちが見たのはほんの一部分ですが、 とてもいいところだと思いました。
風評被害とか原発とか、確かに心配で神経質になる問題もたくさんあるかもしれないです。
それでも東北はきれいでした。
行ける人はどんどん東北へ行ってほしいとおもいます。
ボランティアじゃなくていいと思います。
ただ、旅行に、観光に。
それでおいしいものを食べて少しでもお金をおとしてきて、いいところだよと誰かに教えてあげてほしいです。
私たちはあまり時間がなくて(お金もあまり・・・)それ程使えませんでしたが、牛タンおいしかったですよ!



行く前は もういくことがないかもしれないと思ったけど、是非また遊びにいきたいと思います。
今度はもっとたくさんおいしいもの食べよう。お土産もたくさん買おう。
そしてまた、あのひまわりたちを見れることを楽しみにしています。

20110808213009




tayu-tau